JH:
THIRTY FOUR DIAMOND HEAD 1.0g
LURE:
THIRTY FOUR MEDUSA
今日は少し真面目な開発秘話。
家邊さん率いる34も徐々に知名度を上げ、自分も製品開発のお手伝いをさせて頂き早1年半を過ぎています。
そんな製品の中に「ダイヤモンドヘッド」と言うジグヘッドがあります。
フック形状が独特でアジが
吸い込み易く、また吐き出し難い形状を手曲げで作製し、ゲイブ幅・シャンクの長さ等々0.5mm単位で微調整しながらテストを繰り返した思い入れのあるジグヘッドです。
上の画像を見て頂けると分かると思うのですが、この針はオープンゲイブです。
実は開発当初、オープンゲイブのフックは伸びやすい感覚があり、あまり乗り気ではなかったのです。
この感覚って、テスト中に気付いたのですが、釣り方に大きく問題があったんですね。
簡単に言うと、ドラグを出す釣りなのか、それとも少々のドラグなら出さずに強引に寄せる釣りなのか、の違い。
魚を掛けた時に負荷が一番最初に掛る部分ってフックのゲイブ部分だと思うんですよね。
ドラグを出す場合だと、力(負荷)が分散されてフック・ノット・リーダー・メインライン・ロッドとそれぞれが役目をしっかりとこなしてくれるんです。
それに対して後者(自分はこっちの釣り方をしていました)の場合だと、最悪の場合フッキングと同時にフックは伸びてしまいますし、そうでなくても寄せる途中でフックが伸びてバラすこともありました。
何故気付いたかと言いますと、同じ状況でテストをしていて周りは誰もフックが伸びないんです。
明らかに自分に問題があるなと(笑)
だからって、ダーダーにドラグを緩めるわけではないのですが、必要に応じて出ていくようにセッティングしておくとこの問題は解消されました。
もし、こんな悩みがあるのであれば、試してみて下さい。
それでは、自分の釣りスタイルを変えてまで何故このジグヘッドを使うのかってところ。
上記に示したように、吸い込み易く吐き出し難いことにで、今まで感知出来なかったバイトを拾えるようになったのです。
これが、吸い込み易く吐き出し易いフックだと違和感程度でしかバイトが出ない事が多いと感じたから。
せっかく魚釣りに行くのだから、やっぱりみんな釣りたいですよね。
それは自分も同じですし、特に取材なんかが絡んでくると、どういった状況であれ魚を釣らなければなりません。
そんな時、自分ならバイトを多く感じられるジグヘッドを選びます。
こういった理由から、自分の釣りスタイルを変えた方がより魚に出会えると感じ、今ではこのジグヘッドがないと不安になるくらい良いフックだと感じています。
最後に、フックが伸びやすいタックルセッティング。
メインラインにPEを使用し、ドラグはきつめのセッティング。
正直言って、相手が良い魚であれば尚の事フッキングで伸ばされます。
上記に示したようにリーダー以外に負荷の逃げ場がありません。
よほど特殊な状況でない限りこんなセッティングはしないと思いますが、せっかくの良いフックが勿体ないので注意して下さいね。
34の製品は、どれも一つずつコンセプトがあって、それらを使う事によってタックル全体のバランスがとれるようになっています。
今日はその中の1つ、ジグヘッドについてでした。